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<俳句個人誌『珊』>
お早うございます。
これも昨日逗子よりいただきました。
深見けん二、今井千鶴子、本井英3氏が発行している季刊同人雑誌です。
個人誌と呼んでいるようです。

気に入った俳句を幾つか。
●本井英氏「水ぎざぎざに」
・墨ときしごとき雨雲桐の花
・日傘すこし持ち上げて風かはすかな
・一望に真潮逆潮あらひ鯛
・タンカーを避ける取り舵夏の潮
・藻の花に今日の晴陰くりかへし
・ひつそりと夜の厩舎や誘蛾灯
・胸鰭を扇づかひにつぬ屯ろ
・噴水の根の水中にあるごとし
・イーゼルや薔薇園頃を過ぎつつも
・モネ髯をたくはへ薔薇にうたた寝す
・瀧落ちてゆくほどに水ぎざぎざに
・一瀑の水塊抛り止まぬかな
●深見けん二「夏帽子」
・薔薇園の露そのままに薔薇届く
・夜の闇をひとひらづつの瓶の薔薇
・山樝子の花二た昔その昔
・雨雲のたちこむ中に夏祓
・深々と山王様の夏木立
・形代にわが名まつすぐ書き下す
・川床の灯のともつてをりてさみだるる
・漕ぎやめて人立ち上る蓮見舟
・大川の波見るとなく夕涼み
●今井千鶴子「若竹に」
・身ほとりにさくらの余韻夏立ちぬ
・茄子苗のどこかの棘に刺されたり
・上簇の絹うすうすとまとひそめ
・藤の実のほそぼそと垂れ相触れず
・沼舟の水棹に乾く花藻かな
・裸なりサーフボードを頭にのせて
・地曳網こんがらかつて鱝と蛸
・植木屋が来てあつさりと茅の輪解く
・沖に佐渡青田に地震(ない)の走りしと
【2008/05/11 08:03】 俳句 |
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